原発・放射能情報
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2011年3月11日の東電福島第一原発の事故後、「放射能汚染の状況と対策」や「原発と放射能に関する最新情報」をお伝えすることを目的に本サイトは開設されました。 編集人Twitterロゴ
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4月 302012
 

ほとんど報道されないが目を背けてはいけない現実arrow深刻!東電福島第一原発からは、今も毎日2億4000万ベクレルが大気中に、200億ベクレルが海に放出されている』(2013年10月7日、国会で東電社長が答弁して安倍首相が世界に言い放った「放射能は完全にブロック」のが露呈。)

 福島の原発事故が起きたことがきっかけで、原発行政や原子力業界、そしてそれらを取り巻く社会の腐りきった実態を知った人たちは多いと思うが、正論を世に訴え続けていた多くの専門家たちもいたのだということすら、あまり知られていなかったのではないだろうか。

 ドキュメンタリー映画『山のかなた』(2009年/池島芙紀子監督/ストップ・ザ・もんじゅ制作)が、地道に各地で上映されている。昨日、CHIHOさんのブログでこの映像が収録されていることを当サイトの新着記事に載せたが、どなたにも、是非、ご覧いただきたい映像だ。→「山のかなた」 巨大地震が原発を襲うとき…一瞬にして全てが奪われる

 第1章「もんじゅ」、第2章「核の再処理」、第3章「ヒバク」、第4章「地震と原発」、第5章「代替エネルギー」という構成のこのドキュメンタリーを見て、私たちは、自らの不見識や無関心を恥じると同時に、国家ぐるみで莫大な予算をかけて続けられてきた原子力ムラのプロパガンダによって、どれだけ「安全神話」を植え付けられ洗脳されてきたことかと今更ながら思わざるを得ない。

 さて、この映画の第4章「地震と原発」のパートに、石橋克彦神戸大名誉教授が「もんじゅを廃炉に関西集会」で行なった講演がある。
石橋氏は、1997年、月刊誌に論文「原発震災―破滅を避けるために」を発表、大地震によって原子力発電所が炉心溶融事故を起こし、地震災害と放射能汚染の被害が複合的に絡み合う災害を「原発震災」と名付けて警鐘を鳴らしてきた人物だ。
日本国内における原子力発電所の耐震性を最新の地震学の知見で見直す必要性や、東海地震想定震源域の真上に立地している浜岡原子力発電所の閉鎖、原発依存からの段階的な脱却を訴え、高レベル放射性廃棄物の地層処分を、地震が多い日本国内で実施する計画に関する懸念などを一貫して主張し続けている。氏の「原発震災」への懸念は、2011年3月の東日本大震災で引き起こされた福島第一原子力発電所事故で現実のものとなってしまったが、同年11月には、国会原発事故調査委員会の委員に就任している。

 本ドキュメンタリー作品も2009年の公開だから、氏の講演の時期は、もちろんそれ以前のことである。しかし、語られている内容は福島の原発事故で起きた事を全て予言しているかのようなものばかりだ。数々の重大な問題点は一般の国民が知らないだけで良識と倫理観のある専門家にはわかっていたのだ。広く世間に伝えようにも原子力ムラと癒着したマスコミに阻まれ、ずるずると時は過ぎ、そして2007年の新潟県中越沖地震による柏崎刈羽原発事故があったにもかかわらず、国も電力会社も何の対策も講じないまま、我々日本人は福島の悲劇を迎えたというわけだ。

 これでは、太平洋戦争末期、停戦の声に耳を傾けることなく東京大空襲を受け、その後、沖縄玉砕に続き広島と長崎に原爆を投下されてもなお本土決戦を叫んでいた大本営、軍部と同じ愚かさというほかないだろう。しても本土決戦を叫んだ国、しても原発再稼働を叫んでいる国を世界はどう思っているだろうか。

 ところで、このところ敦賀などの原発立地における「活断層」の話題が頻繁に伝えられているが、石橋氏の講演、『原発震災』でも既に敦賀の問題点の解説はなされており、「日本の原発が何故、地震に弱いのか」や「六ケ所村核燃料再処理工場の直下にもある活断層」についても述べられている。

今回の福島原発事故の原因は津波だと東電や原子力安全・保安院は主張してきたが、実は津波到来前の地震そのもので原子炉の配管などが損傷を受け放射能漏れが始まったのではないかとの内外の専門家の指摘も多い。
また、福島原発の4号機核燃料プールが、今後の地震で崩壊した場合の亡国にもなりかねない大惨事が危惧されている、まさに『今も、目前にある危機』が「原発震災」である以上、氏が語る「今後、なすべきこと」には耳を傾ける必要があるだろう。

以下に、本講演で使われたスライドを映像からキャプチャーし、スライドショー(27枚)にまとめてあるので、是非ご覧ください。くどいようですが、この講演は福島原発事故のずっと以前に行われました・・・。クリックすると画像が変わります。見づらいところはご容赦を・・・。(文責:編集人)

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