原発・放射能情報
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2011年3月11日の東電福島第一原発の事故後、「放射能汚染の状況と対策」や「原発と放射能に関する最新情報」をお伝えすることを目的に本サイトは開設されました。 編集人Twitterロゴ
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6月 062013
 

ほとんど報道されないが目を背けてはいけない現実arrow深刻!東電福島第一原発からは、今も毎日2億4000万ベクレルが大気中に、200億ベクレルが海に放出されている』(2013年10月7日、国会で東電社長が答弁して安倍首相が世界に言い放った「放射能は完全にブロック」のが露呈。)

子どもは100万人に1人の罹患率と言われている甲状腺がんだが、福島では、10万人に18人が罹患している可能性が!?

(本記事下の続報」では、その後の情報を追跡し掲載しています。)

甲状腺検査を受ける子供達

↑拡大:検査中の子供達

 福島県は、原発事故当時18歳以下だった約36万人を対象とした甲状腺検査を実施しているが、5日、これまで1次検査の結果が確定した約17万4千人の内訳を、調査主体の福島県立医大が説明した。

 公表されたデータによれば、今のところ17万4千人の半数近くの甲状腺に異常があり(下図参照)、「がん確定」が12人、「がんの疑い」は15人で合計27人甲状腺がんに罹患している可能性があることが判明した。

 ただ、これまでの検査では、二次検査対象者1140人の内、実際に二次検査を受けた子どもは421人で、まだ実施率は4割以下となっている。今後、二次検査が進めば、甲状腺がんと診断される子どもがさらに増加する可能性は高い。ちなみに、二次検査対象者全体について検査済データと同じ率で計算した場合、「がん確定」が32人、「がんの疑い」は41人の計73人と予測される。
 子どもの場合、100万人に1人の罹患率と言われている甲状腺がんだが、福島では、「がんが確定した」子どもだけで10万人に18人!という恐るべき数字になるのだ。(最新調査結果は下記続報参照)

甲状腺一次検査の結果概要平成25年6月5日公表資料PDF5ページより)
甲状腺検査の結果概要(平成25年6月5日公表)
説明

 尋常ではないこの結果を前にしても、福島医大は、チェルノブイリ原発事故によるがんが見つかったのが事故の4~5年後以降だったとして、これまでの見解を変えず「放射線の影響は考えられない」と原発事故による被曝の影響を否定しているが、チェルノブイリではその間の検査データが不足しているだけの話なのだ。

山下俊一

Mr.100mSv、山下俊一元アドバイザー

 昨秋、『福島健康調査で県と「健康管理調査」検討委員会の委員が「秘密の会合」!』を行なっていた事件を契機に、あの100mSv男、山下俊一が委員会を去っても、住民の不安をよそに相変わらず新たな安全神話が振りまかれている。

 一度事故が起きれば、故郷の土地を滅ぼし、子どもたちの健康に大きな被害を及ぼす原発。それでも、何とか原子力体制を維持するために詭弁を弄して社会を欺こうとする原子力ムラにねじ伏せられた国家。そもそも、この国に原発を持つ資格があるだろうか

 ところで、こんな重大ニュースにもかかわらず、大きく報じているマスメディアは少ない。原発報道では、在京キー局の中では元気の良かったTBSとテレビ朝日でさえ完全に黙殺しているのだ。特にTBSは、先日の東京での「反原発国会大包囲」集会とデモも一切報道しなかった。また、系列の朝日新聞朝日新聞記事も毎日新聞も軽く流しているだけのアリバイ報道に過ぎなかった。参院選を目前にして原発推進を目論む安倍晋三政権から圧力がかかっているのか?

(文責:編集人
arrow続報
福島県立医大・鈴木真一教授

福島県立医大・鈴木真一教授

・『甲状腺がんの子供「原発影響考えにくい」 福島の検査で学会』(08/29/2014)
 いつまで出鱈目を言い続けられるのだろう?100万人に1人と言われる子どもの甲状腺がんなのに、福島での約30万人中、約100人の罹患が普通とあえていうなら、全国の子ども(15歳未満)約1600万人中、約5千人以上が甲状腺がんということになる。
arrow関連記事『福島の小児甲状腺がん増加はスクリーニング効果でなく、放射線被曝による

・『甲状腺がん、疑い含め104人 福島の子供30万人調査』(08/24/2014)
 104人の事故当時の平均年齢は14・8歳で、男性36人、女性68人。100万人に1人と言われる子どもの甲状腺がんに3千人に1人が罹患。どう考えても異常な事態に対し、依然として専門家の間では、「被曝の影響ではない」とする意見が多いのだとか。約1年前に本ページ記事を書いた頃のほぼ倍の罹患率に及んでいるというのに。

・『リンパ節転移が多数~福島県の甲状腺がん』(06/10/2014)
 既報(↓)の通り今年3月末の時点で福島の子供たちの甲状腺がん罹患者は、疑いも含めて89人(検査人数は29万5511人)に達しているが、リンパ節などへの転移も多数あることが明らかになった。100万人に1人と言われている子どもの甲状腺がんに、3千人に1人も罹患している福島の現実に目を背けてはならない。

福島県で甲状腺がんに罹患した子供達89人の市町村別分布図

↑拡大:福島県で甲状腺がんに罹患した子供達89人の市町村別分布図(画像:『最新の福島県小児甲状腺がん患者数×山下俊一の原罪』記事より)

・『福島の子ども甲状腺がん50人に 県、放射線の影響調査』(05/18/2014)
 甲状腺がんが「確定」は今年2月公表数より17人増え50人に、「がんの疑い」は39人(前回は41人)の合計89人に。100万人に1人と言われている子どもの甲状腺がんに、福島の子どもは3000人に1人が 罹患してしまっている。だが、大ニュースにならない。50人というのは手術した人数なので罹患者は疑いも含めた89人(検査人数は29万5511人)。
関連記事『最新の福島県小児甲状腺がん患者数×山下俊一の原罪』(06/08/2014)

・『福島の検診で発見された小児甲状腺がんの男女比は、自然発生型よりもチェルノブイリ型・放射線被ばく型に近い』(04/03/2014)
 北海道深川市立病院の松崎道幸医師が、福島甲状腺がんが被ばくと関連するかどうかを、性比(男女比)で分析した。被ばくと関係のない「自然発生」甲状腺乳頭がんは、10代では、男性の5倍以上女性に発生する。(米国NCIのレポート)
ところが、チェルノブイリ型では、2倍程度、医療被ばく型では1倍程度。福島の甲状腺がんは1.1~1.6倍なので、これまでに発見された福島の甲状腺がん(及び疑い例)は、性比から言うと、自然発生ではなく、チェルノブイリ型、医療被ばく型に極めて近いという。

・『3.11】《被曝》子の甲状腺、募る不安』(03/11/2014)
 福島の子どもたちが将来にわたって、原発事故による被曝の影響があるのかわからないままにしてしまうのは適切でない。「被曝していない福島県外の子どもで大規模な調査をして比較すべきだ」と指摘する海外の専門家もいる。

・『「因果関係示すのは難しい」 原発事故と甲状腺がん』(03/03/2014)
 あくまで願望?あるいは思考停止か?100万人に1人と言われている子どもの甲状腺がん。福島では、5千人に1人が罹患しているというのにだ。

動画ニュース(テレビ朝日)

動画ニュース(テレビ朝日)

・『福島県子ども甲状腺がん、7人増え33人に』(02/08/2014)
 7日発表さ­れた福島県の子どもたちの健康調査の結果によると、震災当時18歳以下だった子どもたちについて、甲状腺がんと確定したのは33人­となり、前回(昨年11月)の26人から7人増えた。「がんの疑い」は前回(同)から9人増え41人。福島県は相変わらず原発事故による被曝の影響について否定的な見解の立場だ。
県民健康管理調査甲状腺検査の流れ(画像:福島民報記事より)

↑拡大:甲状腺検査の流れ(画像:福島民報記事より)

子どもは100万人に1人の罹患率と言われている甲状腺がんだが、福島では、がんが確定したか疑いがあると診断された人数(74人)で5千人に1人が罹患しているというのにだ。
関連記事『放射線影響「考えにくい」 県民健康管理調査の検討委


・『子どもの甲状腺がん、疑い含め59人 福島県は相変わらず被曝影響否定』(11/13/2013)
 検査を受けた約22・6万人のうち、計59人で甲状腺がんやその疑いありと診断された。8月時点より、検査人数は約3・3万人、患者は疑いも含め15人増加。甲状腺がんはこれまでで10万人あたり12人が罹患。ちなみに宮城県など4県では2007年、15~19歳で甲状腺がんが見つかったのは10万人あたり1・7人

・『甲状腺がん確定の子ども18人に 福島県調査、原発関連は否定的』(08/20/2013)
 福島医大は「(がんの状態から)2、3年以内にできたものではない」と相変わらずの見解。

arrow関連記事:
「福島の子ども、12人甲状腺がん」の謎
 がん発見率は定説の85~170倍、なのに原発事故と無関係?

第11回福島県「県民健康管理調査」検討委員会を傍聴して
 委員会の模様(動画と説明・質疑の書き出し)

福島県甲状腺検査:依然として、福島の子どもの甲状腺がん発見率はチェルノブイリと同じか、福島の方が多い可能性
 「いま大事なことは、放射能汚染地帯のこどもたちにこれ以上の被ばくをさせない事です。こどもたちを疎開させましょう。」(松崎道幸医師・北海道深川市立病院)

arrowサイト内関連ページ:
子ども甲状腺検査で初めてがんの診断

特集-裁かれるべき政府と福島県知事の大罪
 放射能拡散予測システム『SPEEDI』の情報を隠し、適切な避難誘導とヨウ素剤の配布を怠った行政の不作為のために住民の被曝は拡大した。

arrowトピックス:
米国人監督が見たフクシマの被曝~映画「A2-B-C」 海外の映画祭で絶賛され〝逆輸入上映〟』(09/15/2013)

映画「A2-B-C」(予告編)
動画投稿者 DocumentingIan 右下拡大マークのクリックで全画面に

 タイトル中の「A2、B、C」とは、福島県で実施されている甲状腺検査の上記結果概要にある各判定のことである。
 福島の子供達の多くは、メルトダウン後も避難させてもらえなかった。嚢胞としこりを持­つ福島の子供達の数が増加してきている。このことが彼らの未来に対して意味するものは­?

動画投稿者ページより引用

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