原発・放射能情報
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2011年3月11日の東電福島第一原発の事故後、「放射能汚染の状況と対策」や「原発と放射能に関する最新情報」をお伝えすることを目的に本サイトは開設されました。 編集人Twitterロゴ
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9月 222013
 

ほとんど報道されないが目を背けてはいけない現実arrow深刻!東電福島第一原発からは、今も毎日2億4000万ベクレルが大気中に、200億ベクレルが海に放出されている』(2013年10月7日、国会で東電社長が答弁して安倍首相が世界に言い放った「放射能は完全にブロック」のが露呈。)

福島第一原発の廃炉作業の前に大きく立ちはだかる汚染水問題。海外の知見や最新技術の導入は必須だが、9月に結成される国際協力グループは、汚染水対策から廃炉まで全ての行程を監督・実行できる国際的タスクフォースの結集につながるか?

フクシマ・プラン~国際協力チームの廃炉戦略~

NHK BS1スペシャルより

 「これだけ大きな損傷は見たことがない。チェルノブイリともスリーマイルとも大きく違い、フクシマの状況はずっと複雑で困難だ。」今年6月、国際協力グループが原子炉建屋内の視察を終えた後で、メンバーの一人であるダグラス・チェイピン博士(米国)はそう語った。
 解決への出口が見つけられず手探りの対応が続く汚染水問題を含め廃炉へ向けて、全世界の知見や技術が必要とされている中、スリーマイル島事故の経験があるアメリカ、チェルノブイリ事故の処理に当たったロシアやウクライナ、そして他の原子力先進国が提示するプランをNHKが取材している。

NHK BS1スペシャル(09/16/2013)
フクシマ・プラン~国際協力チームの廃炉戦略~
動画投稿者 tvpickup 右下拡大マークのクリックで全画面に

【内容要旨】

汚染水問題の発端は?

    循環注水冷却システム

    循環注水冷却システム

    原子炉を冷やすために事故直後に設置された「循環注水冷却システム」に採用された「ゼオライトによる汚染水浄化装置」(米国・キュリオン社製)は「地下水の存在」が考慮されていなかった。開発者らは、原発の地下を流れる地下水(1日1000トンの内400トンが建屋内に流入)の存在を知らなかったのだ。

    今回、敷地内に並ぶ汚染水タンク群を見た彼らは、「最終的に除去できないトリチウムを法定基準値まで薄めて海へ放出するしか方法はない」という考えを示した。
    ※ただ、京大の小出裕章氏は、汚染水を設備の充実した柏崎刈羽原発に大型タンカーで運び処理する方法を事故の発生直後から提言していた。柏崎刈羽の「廃液処理施設」は、汚染水を蒸留することで「濃縮廃液」と(トリチウムも除去した)「真水」に分離させることが可能だという。参照記事『防ぐことができたはずの汚染水漏れ』『日刊ゲンダイ汚染水浄化、これが本当の“切り札”

溶けた核燃料の取り出しへの第一関門とは?

    ハンガリーのパクシュ原発事故(2003年)で破損した燃料取り出しに使われた特殊機器

    (↑拡大)ハンガリーのパクシュ原発事故(2003年)で破損した燃料取り出しに使われた特殊機器

    ハンガリーのパクシュ原発事故(2003年)で破損した燃料取り出しに使われた特殊機器を3年かけて開発したアントン・レーシチェンコ博士(ロシア)らチームの見解:

    「問題は、核燃料が格納容器とともに溶解していることだ。溶解物は鉄やニッケルを含みコンクリートとも反応していてセラミックや何でも含まれている可能性がある。炭化ホウ素があれば滅茶苦茶硬い物質になっていることも予想され掘削が難しい。フクシマでは各号機で使える機器や方法をそれぞれ開発せねばならないだろう。」

放射性廃棄物の処理をどうするか?

    米国最大級の核施設ハンフォードで実験を進めるキュリオン社(前述)では廃棄物を地中でガラス固化する方法を提案。

    一方、米国サザンナリバー国立研究所は、汚染の拡散を避けるために、核燃料を取り出した後の原子炉や他の設備と一緒に廃棄物をグラウトという放射性吸着物質を使って元の場所に埋めて、封じ込めることで地下水の流入も止める方法を提案。

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