原発・放射能情報
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1月 232014
 

ほとんど報道されないが目を背けてはいけない現実arrow深刻!東電福島第一原発からは、今も毎日2億4000万ベクレルが大気中に、200億ベクレルが海に放出されている』(2013年10月7日、国会で東電社長が答弁して安倍首相が世界に言い放った「放射能は完全にブロック」のが露呈。)

原発ゼロは、ワン・イシューにとどまらない最重要テーマ。成熟社会で人間らしい「生き方」への転換を図る絶好の機会なのだ。

細川護熙氏

細川護熙氏

 細川護熙(もりひろ)・東京都知事候補の出馬表明会見での冒頭挨拶は、政治家というより文化人としての良心を聞いているような気負いのない清々しいものだった。
 人々の精神「文化」が、経済優先の技術「文明」に凌駕され、愚かにも人間社会と自然が破壊されようとしている危機感を強く訴える内容である。
 安倍晋三内閣の暴走を見かねて、やむにやまれず首相経験者が都知事に立候補するという、前代未聞のその事自体が、やはり画期的な事件でこの国の非常時を表していると言える。
 政治を文明論から熱く語る細川氏の姿に、成熟社会での新しい「生き方」への転換となるパラダイムシフトの必要性を感じた人々も多いのではないか。(文責:編集人)

「出馬会見動画」(01/22/2014)
「細川都知事選 原発即時ゼロ 「すべてをかけて戦う」」
動画投稿者 iss2013 右下拡大マークのクリックで全画面に

会見冒頭発言

 私は政治の世界を退いてからこの15年あまり、焼き物をやったり絵を描いたり、創作活動をする一方で、震災後はがれきのマウンドに木を植えていく「いのちの森のプロジェクト」という活動をやってきました。
 その一方で脱原発の声を挙げ続けてまいりました。半分隠居暮らしをしていたものですから、都知事選に出るなどということはついこの数日前まで思ってもみませんでした。
 ところが各界の敬愛する方々から「ぜひ最後のご奉公をあなたがやるべきだ」と背中を押されて、日増しに真剣に考えるようになりました。特に脱原発の同志である小泉元総理から強いメッセージを受けて意を決して出馬の意向を固めた次第です。

 21年前、日本新党を一人で立ち上げたときには、小舟の舳先に旗を立てて、この指止まれということで船出をしたのですが、今回は本当に躊躇しながら迷いながら孤独に苦渋の決断をさせていただきました。しかし決めた以上は後戻りできません。力を尽くして、東京をさらにいい方向へ進めていかなければならないし、また、国のありようにも東京から注文をつけることがあればいろいろ物申していきたいと思っています。

 なぜ決意をしたかということですが、今の国の目指している方向、その進め方になにかと危ういものを感じているからです。憲法でも、安全保障でも、近隣諸国との関係でも懸念していることがいくつかあります。

 デフレ脱却について、安倍さんは頑張っておられるが、現在の1億3千万人の人口が50年後には9千万人に、100年後には江戸時代に近い3分の1の4千万人にまで減ると予測されるこれからの時代に、いままでのような大量生産、大量消費の経済成長至上主義ではやっていけないのではないか。
 腹一杯ではなく、腹7分目の豊かさでよしとする抑制的なアプローチ、心豊かな幸せを感じとれる、そういう社会を目指して成熟社会へのパラダイムの転換を図っていくことが求められているのだと思います。
 これは世界でも恐らく初めての歴史的実験になるかもしれませんが、世界が生き延びていくためには、豊かな国がその生活のスタイルを多消費型から共存型へと変えていくしかありません。成長がすべてを解決するという傲慢な資本主義から幸せは生まれないということを我々はもっと謙虚に学ぶべきだと思います。

 いまのことと関連しますが、私が特に心配しているのは、成長のためには原発が不可欠だといって、政府がそれを再稼働させようとしていることです。そのことに私は改めて強い危機感を持ち、それが今回出馬を決意するきっかけともなりました。原発のリスクの深刻さは、福島やチェルノブイリをみるまでもなく、ひとたび事故が起こったら、国の存亡に関わる大事故になる可能性をはらんでいま
す。そのためには、現在の原発依存型の、エネルギー多消費型社会を180度方向転換しなければだめだということです。
 
 なぜ私がそういう危機感を持つに至ったかということは、3.11がもちろん決定的なきっかけになりました。かつて私も不覚にも信じ込んでいた、原発がクリーンで安全だという神話はもはや完全に崩壊しました。
 福島の4号機は大きな地震が来ても大丈夫なのか、汚染水の垂れ流しは本当に止まっているのか、核のゴミは捨てる場所さえ見つからない。捨て場もないのに原発再稼働させるようなことは、あとの世代に対するまさに犯罪的な行為だと思います。

 原発がなければ日本の経済が成り立たないという人がいますが、もう2年間原発は止まったままではありませんか。もちろんそのために火力発電の燃料費など相当なコストを海外に払っているわけですが、一方で今まで原発事業の無責任態勢によって現実には実は天文学的なコストがかかっているわけです。しかしそれが税金などで国民の負担にされて、原子力による発電のコストは安いというごまかしとウソがまかり通ってきました。原発の安全性の問題や、核のゴミのことを考えたら、原発がいかに割に合わないものであるかということは明白です。

 そういう原発に依存するよりも、同じコストをかけるなら自然エネルギーなどに替えていく方がよほど生産的だと思いますし、新しい雇用や技術を開発していく可能性もそこから開けてくると思います。世界の自然エネルギー産業の成長を日本に取り込んで、成長の切り札にしていく絶好の機会であります。
 今ここで原発ゼロの方向を明確に打ち出さなければ、50年100年たっても原発依存の状態から抜け出すことは、まず不可能でしょう。私もそういう意味で再稼働にストップをかけ、自然エネルギー大国日本を世界に発信していく方向に今決断すべきときだと確信しております。

 この都知事選挙は、小泉さんが言ったように『原発がなくても日本は発展していけると考える人々』と、『原発がなければ日本は発展できないと考える人々』とのまさに戦いです。私は原発がなくても日本は発展していけると信じている人々とともにその先頭に立って闘う決意です。
 原発問題は都知事選の争点にふさわしくないという人がおりますが、都知事の第一の任務は都民の生命と財産を守ることです。東京から100キロ200キロぐらいのところにある浜岡とか、東海第二とか、柏崎刈羽などでも、もし事故が起こったら都民の生活、安全、財産というものは壊滅的な被害を受ける。オリンピックや消費税、TPPどころではないんです。すべてのものが吹き飛んでしまうわけですから、原発問題こそ、今度の選挙の最大の争点、東京の最重要テーマであることは疑う余地がありません。

 さて東京は2020年のオリンピック、パラリンピックの開催都市に決定しました。私は当初、大震災後、仮設住宅などにまだ30万人近くの人たちがおられることを思いますと、原発事故後の復旧、復興にまだめどがつかない状態下で、オリンピック、パラリンピック招致にもろ手をあげて賛成する気持ちになれませんでした。
 しかし開催が決まったからには、2020年を新しい東京、新しい日本の建設にとって絶好の目標年にできると思い直して、むしろこのオリンピック、パラリンピック開催を歓迎し、これを新しい日本をつくるチャンスとしてとらえるべきだとの気持ちに変わりました。

 ちょうど20年前、私は総理就任後最初の所信表明演説で、質の高い実のある国家、質実国家をめざすということを政権の旗印として掲げました。大量生産、大量消費、大量廃棄の経済や生活を転換する必要を痛感していたからです。
 大震災、原発事故を経てこのような方向は今こそ決定的になったと感じています。オリンピック、パラリンピック開催を大きな目標に日本の経済や生活を変えていく。首都である東京はその先頭を走ってそのお手本になりたいと思います。

 脱原発社会は我々に地産地消の自然エネルギーの普及とともに、経済活動や日常生活での電力消費の無駄の節減を要請しています。
 私は原発に頼らない東京を実現するために、公的部門、民間部門での自然エネルギーによる発電を促し、一方で電力消費の節減に向かって都民の協力を求め、さらに省エネのための技術開発を促進していきたいと考えています。

「災いを転じて福となす」という言葉がありますが、大震災、原発事故は日本を変え、東京を変えるまたとない機会にしなければなりません。東京オリンピック、パラリンピックでは、オリンピックの3大ムーブメントすなわち、競技、文化、環境の分野におきまして、さまざまな形で東北の皆さんに協力して頂き、その実質は東京・東北オリンピック、パラリンピックのようにできないものかとも考えています。

 私の世代は結果的に原発を推進、容認してきました。その世代の責任を感じるとともに、国の最高責任者としての責任が私にはあります。それは小泉さんも同じです。その不明の責任を感じ、何としても我々世代の最後の仕事として、新しい経済、新しい生活の展望を開いていきたいと思います。
 いずれにしても、原発ゼロの具体的な取り組みについては、「東京エネルギー戦略会議」を立ち上げて、脱原発のエネルギー基本計画を作っていきます。

 私は首都東京の景観にも強い関心をもっています。防災上の観点からも情緒溢れる水と緑の回廊を実現したいと思いますし、日本橋の上の首都高?を排除したり、可能な路面電車の復活も考えてみたいと思っています。

 今、世界は文明史の折り返し点に立っています。環境や資源の有限性の壁に直面して、経済や生活の転換が迫られているのです。福島原発事故は、転換に着手しないわれわれへの緊急警報ではないでしょうか。
 東京には、誰が知事に選ばれても取り組まねばならない重要で緊急を要する共通の課題があります。大地震にそなえた帰宅困難者対策、耐震化の問題、密集した木造住宅の不燃化などの防災対策、高齢者、障害者に対する福祉、あるいは子育て支援、幼児教育充実などです。これらについては都議会や都庁職員の皆さんが知恵を絞って取り組んでこられました。これらの施策のうち継承すべきものは継承して発展的に受け継ぎ、確かな成果を上げていきたいと考えております。

 一方、今まで、国でも都でもできなかったことも沢山あります。とりわけ、「岩盤規制」と言われる、各種既得権によって阻まれてきた、医療、介護、子育て、教育などの分野での規制改革を強力に推し進めていきたいと思います。これは、既存の政党勢力と結びついた人たちには恐らく難しい課題でしょう。私は、何のしがらみもありません。恐れるものもありません。既得権との闘いこそ、私に最も期待されるところではないかと思います。
 私は思案の上、私のすべてを東京の新しい方向付けに献げる決意を致しました。それはまた日本の新しい方向となるはずです。

 また、今回の決意の背景には、20年前の政権担当で必ずしも皆さんのご期待に沿う政治の実現に取り組めなかったという深い反省もあります。また借入金問題については10年かけて全部お返ししたということを国会でも誠意を持って、ご説明させていただきました。しかし、残念ながら野党の方々にご理解をいただけずに国会が空転することとなり、国民生活に関わる予算の成立を遅らせるわけ
にはいかず、総理を辞めるということでけじめをつけさせていただきました。
私の不徳のために多くの皆さんの失望を招いたことはこの20年間、私の脳裏を一日として離れることはありませんでした。この点については改めてこの機会にお詫び申し上げます。

 このところ「晩節を汚すな」と多くの人から忠告もいただきました。確かに逃げる方が楽であることに間違いありません。しかし、日本の存亡に関わる時であり、志を同じくする方が立候補しない以上、私が一身の毀誉褒貶(きよほうへん)を顧みる時ではないと考え、あえて多くの人の要請に応え、出馬の決意を固めた次第です。
 東京が世界の多くの首都に先駆けて文明史的転換を成し遂げ、新しい経済と生活の新しい形態について、明るい展望を開く機会を迎えていると私は確信しています。

 立つ以上は最善を尽くします。誇りを持って名誉をなげうつことを潔しとする、私はこの歴史的戦いに全てを賭けて闘おうと肚(はら)を決めました。
皆さまの深いご理解を賜りますようお願い致しまして、決意表明とさせていただきます。

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細川護熙氏「原発ゼロこそ最重要テーマ」 東京都知事選【会見速報】』(01/22/2014)ハフィントンポスト

原発再稼働に強い危機感、東電改革「株主として物申す」=細川氏』(01/22/2014)ニューズウィーク日本版

原発再稼働で違い鮮明=防災、福祉は充実で一致-都知事選候補者』(01/22/2014)時事ドットコム

細川氏:「脱原発」で都知事選に、安倍政権に挑戦状-小泉氏支援』(01/22/2014)Bloomberg

都知事選 脱原発で一致団結「細川勝手連」の錚々たる面々』(01/21/2014)日刊ゲンダイ

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「『原子力帝国』というユンクが書いた本がある。それによれば、原子力は何故悪いか、それは原子力が民主主義を破壊するからだという。原子力は様々な秘密を持つ。為政者はその秘密を守るために民主主義を破壊するのだと。」(なかにし礼氏)

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